大切な方とのお別れは突然やってきます

そんな訃報を受けた際には故人を悼んで
遺族の方々へ思いやりの気持ちを持って
接したいものです

ご冥福 お悔やみ ご愁傷

でもその様な場面でのマナーというのは
中々難しくて

実際自分が使ってる言葉も合ってるのか
いないのか、自信が無い方も多いのでは
ないでしょうか?

今更人に聞くのは恥ずかしいという方も
いらっしゃるかもしれませんね

特に今回取り上げます3種類の言葉・・

通夜やお葬式に行った時によく耳にする
「ご冥福」「お悔やみ」「ご愁傷」など

これらの言葉の意味や使い方の違い等は
ご存知ですか?

今回はいざという時に役立つ、3種類の
言葉「ご冥福」「お悔やみ」「ご愁傷」
について紹介したいと思います

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ご冥福とお悔やみとご愁傷のそれぞれの意味と違いは?

一見同じような意味に思える言葉のこの
「ご冥福」「お悔やみ」「ご愁傷」、の
それぞれの意味を紹介しますね♪

まずは「ご冥福」

「ご冥福」の「冥」とは死後の世界
「ご冥福」の「福」とは幸福の福

つまり通夜や葬式等でよく耳にする
「ご冥福を、お祈りいたします」と
いう言葉の意味は「死後の世界での
幸せを祈ります」となります

次に「お悔やみ」

「お悔やみ」とは読んで字のごとく
「悔やむ」という意味です

こちらもよく耳にする、「お悔やみ
申し上げます」という言葉の意味は
「故人が亡くなり、悲しい/悔しい
です」となります

最後に「ご愁傷」

「愁傷」は「傷を愁(うれ)える」
という事であり、こちらもよく耳に
する「ご愁傷様です」という言葉の
意味は「お気の毒に・・・・・」と
なります

このように一つずつ言葉の意味を考えて
みますと

同じような事を表しているように見えて
実はそれぞれに違う意味、ニュアンスが
ある事がわかります

それぞれの言葉の意味がわかりますと?
今迄使ってきたのが正しかったか、少し
自信がなくなりますよね・・・ 汗


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ご冥福とお悔やみとご愁傷の使い分けはどうするの?

意味が分かったので今度は正しい場面で
正しい言葉を使えるように、使い分けの
仕方を見ていきましょう

まずは「ご冥福をお祈りいたします」
いう言葉です

これは、そもそも一体誰に対しての言葉
なんでしょうか?

死後の世界でのお幸せをお祈り致します
と、故人に向けた言葉であるという事が
わかりますよね

たまに、ご遺族にの方に言っている様な
方もおられますが

その時に「ご冥福」を使って、気持ちを
伝える場合、遺族にそのまま「ご冥福を
お祈り致します」だとおかしいですよね

なのでそういう時は「○○様(故人)の
ご冥福をお祈りいたします」と、すれば
間違いないでしょう

次に「お悔やみ申し上げます。」という
言葉です

これは故人が亡くなり悲しみにくれる
親族を気遣ったり、慰める時に使える
言葉
です

遺族の方々を慰めたい気持ちというのは
誰にもあると思いますが

言葉の選び方一つで逆に、気分を害して
しまうような事にも繋がりかねません

なので、遺族を気にかけ労わりたい時は
「お悔やみ申し上げます」と言い

一緒に悲しみを分かち合う、というのが
良いと思います

最後に「ご愁傷様でございます」

この言葉も「お悔やみ申し上げます」と
同様で、遺族に対する言葉で

「故人が亡くなり悲しく残念に思う」と
伝える事で遺族や参列者の方々と一緒に
悲しみを分かち合うという感じです

この様に見て見るとお悔やみとご愁傷の
使い方は似ているように見えますね?

この二つを使い分けるとしたら、通夜や
葬式の受付で使うか使わないかです

受付にいるのは故人と何かしら縁がある
人なのですが

ここで記帳し香典を出す際に「この度は
ご愁傷さまでございます」と言います

「この度は、お悔やみ申し上げます」と
この場面で言うのも間違いではないけど

一般的には「ご愁傷」の言い方が、良い
ようです

こちらの動画も、よろしければ参考に
見てみて下さい♪

いまさら聞けない!
お悔やみのマナー講座

ご冥福の使い方は要注意!

今回紹介した中で唯一故人に対する言葉
である「ご冥福」

意味は先ほど紹介した通り「死後の世界
での幸せ」という事なのですが

これは宗教的に考えた場合、死後の世界
というのがあるとする仏教由来の言葉で
あるところから

使えない宗教も幾つかある、というのを
覚えておいて下さい

使えない宗教の代表的なのはキリスト教
浄土真宗、神道
です

キリスト教では故人は神のご加護により
天国へいけるという考え方なので冥福を
祈る必要はないですし

浄土真宗でも、阿弥陀如来の導きにより
直ぐに極楽浄土へ行ける、という考え方
なので冥福を祈る必要はないのです

なのでそれぞれの宗教に合うお悔やみの
言葉を言いましょう

キリスト教の場合は、「安らかな眠りに
つけますよう、お祈り申し上げます」

浄土真宗の場合は、「謹んでお悔やみを
申し上げます」

神道の場合は、「御霊のご平安をお祈り
申し上げます」

ただし仏教であっても人によって冥福を
嫌がる方もいるんです

そこら辺の見分け方がなかなか普通では
難しいのですが・・・

ご冥福をお祈りしますは良いのかどうか
わからない場合

故人へ向けて心の中で唱えるという方が
いいのかもしれませんね

という事で今回は、ご冥福とお悔やみと
ご愁傷の違いと使い分けや意味について
ご紹介してみましたが

訃報なんて無いに越した事ないのですが
無くすのも無理な話しだし

時も状況も構わず突然にやってくるもの
ですよね

そして、お通夜やお葬式などというのは
ほとんどの人が慣れてないケースも多く

その都度バタバタしたり少しあわてる事
だって有るかと思います

その様な中でお悔やみの言葉のマナーを
知っているというのは

少なからずは心強いのではないかなって
思います

みんな悲しんでいる中で間違った言葉を
発してしまうと、故人の死を静かに悼む
ことが出来なくなるかもしれませんし

もしかすると誰かに不快な思いをさせて
しまうのかもしれませんので

皆さんにはお悔やみ言葉の意味を理解し
うまく使い分けをして頂いて

訃報時にもしっかりとマナーある行動が
とれる様になれば嬉しいかぎりです☆


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